避妊、去勢の補助金における医療機関の地域拡大について【令和6年12月定例月議会一般質問】
質問1:ウルシハラ
これまでの度重なる質疑や指摘により、猫不妊手術費補助金制度の補助額は令和5年度の5,000円から令和6年度より10,000円に増額されました。
また、制度の対象となる動物病院の地域が枚方市内から隣接市に拡大されました。近隣市ではなく隣接市とした理由についてお伺い致します。
答弁1:白井保健所長
市境にお住いの方の中には、隣接市内の動物病院に行く方もいらっしゃいますので、制度の利便性向上のために、隣接市も対象といたしました。
質問2:ウルシハラ
現在枚方市内の医療機関においても安価な価格で手術を施してくれる病院もあるにはありますが、手術できる数が極めて少なく利用しにくい状況になっております。
このため私は利便性という点は否定しませんが、それだけではダメだとの思いで対象の医療機関の地域拡大を求めて質疑してまいりました。
それは先程どうぶつ基金について説明させていただきましたが、その協力病院は関西で24医療機関、内訳は大阪が8、兵庫が6、奈良が7、和歌山・滋賀が1医療機関です。
これらの多くの医療機関は安価な価格で手術を施してくれます。いわゆるボランティア価格と申しましょうか、野良猫価格と申しましょうか。
通常の医療機関で手術を受けて、一匹だいたいオスですと2万円から2万5千円、メスですと3万円近くかかる所もあります。そうすれば一匹につき1万5千円の自己負担が生じます。
10匹すれば10万から15万、30匹すれば30~45万の自己負担となるわけであります。
時間的負担は生じても、金銭的な負担はそうなれば大幅に改善されるわけであります。
それを判断するのは無償で行政がしないTNR活動を行っているボランティアではないでしょうか。
対象地域を拡大すれば、どうぶつ基金協力病院以外にも安価で協力してくれる病院もあります。
片道2時間も3時間も時間を要するところまで拡大とは考えておりませんが、金銭的な負担軽減につながる選択肢は広げるべきです。
見解を伺います。
答弁2:白井保健所長
ボランティアの皆様には、動物愛護の精神および動物の適正な飼養、生活環境の保全において大切な役割を担っていただいていると認識しており、負担軽減につきましては、検討いたします。
併せて現状の猫不妊手術費補助金制度の利用数や猫に関する苦情相談の数や内容の推移を研究して、引き続き利用者や市内の関係機関と調整し、行政が行う事業の在り方を検証してまいります。