長尾杉線の整備(地域の要望)について【令和6年12月定例月議会一般質問】

質問1:ウルシハラ

長尾杉線の整備(地域の要望)についてお伺いします。

当該道路は、東部地域における道路交通網の強化による交通混雑の緩和や安全安心な通行空間の確保などを目的として令和7年度内の開通を目指していると聞いています。

しかし、この道路が開通すると、これまで通過交通の無かった地域に多数の車両が流入し、とくに大型車両が通行すると、その大型車両が住宅地内へ進入してくるのではないかと、地域住民の方々は大変不安に感じておられ、大型車の通行規制を求められている方もおられます。

そこで、この道路が整備された後の交通量の予測はどうなっているのか、また、長尾杉線において大型車の通行規制を行った場合には、その交通量はどのように変化すると予測しているのかについてもお伺い致します。

答弁1:田村土木部長

長尾杉線の整備(地域の要望)についてお答え致します。

長尾杉線および牧野長尾線が開通した際の将来交通量につきましては、大阪府域全域を調査した交通センサスの交通量を基に、令和12年時点の交通量を推計しており、その中で長尾杉線の長尾地区における1日当たりの交通量は、3千9百台~4千3百台で、大型車の混入率については杉1丁目、津田北町3丁目、長尾台3丁目の各交差点での交通量調査も用いて約2割と予測しています。

また、同路線の整備目的は、現在激しい渋滞が発生している杉1丁目交差点をはじめとする国道307号の渋滞解消や東部地域の交通ネットワークの強化などであるため、大型車の規制は整備目的と整合しないとの考えから予測はしておりませんが、仮に約2割の混入率として算定した場合には、約800台から900台の大型車両が現在激しく渋滞している国道307号を通過せざるを得なくなるため、整備目的が達成できなくなるだけでなく、多大な時間損失から生じる経済的影響が危惧されます。

なお、地域が不安に感じておられる住宅地内への大型車両の進入については、長尾杉線側からですと入口となる責谷橋や、住宅地内の道路幅員や形状および、出口となる府道枚方高槻線に現在大型車の通行規制がかかっている状況から基本的には予測しづらいと考えておりますが、地域の方々のお声を今後とも丁寧にお聞きし、可能な対策は実施をしていく考えでございます。

質問2:ウルシハラ

この長尾杉線は、長尾大池の土地を取得し整備を進めておられますが、この長尾大池の堤体部の一部に桜の木が植えられており、以前より地域住民の目を和ませていました。

しかし、今回の道路整備に際し多数の桜が伐採され、地域のみなさんは大変残念に感じておられます。

今回の整備計画では環境対策として低木を植樹すると聞いていますが、なぜ高木を植樹しないのかお伺いします。

答弁2:田村土木部長

長尾大池の堤体部に植えられていた桜は、長尾大池を管理する土地改良区が植えられたと確認しており、道路整備工事の支障となったため、土地改良区に確認のうえ支障となった樹木については、やむを得ず伐採を致しました。

また、長尾大池堤体部への植樹については、ため池を指導管轄する大阪府中部農と緑の総合事務所より、ため池の堤体に大きく根を張る可能性があるため、安全性の観点から新たな高木の植樹は認められないとの指導を受けたことから、低木を植える予定としています。

要望:ウルシハラ

長尾杉線につきましては、東部地域全体からすると非常に重要な道路である一方、新たな道路に近い地域の皆様は道路の安全面や環境面に不安を感じておられていますので、地域からの意見や要望に対しては、これまで以上に真摯に受け止め、より丁寧な対応をお願いしておきます。

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