置き去りにされた猫は誰に帰属するのか

今回依頼のあった案件(3月12日)は少し複雑でした。

依頼の内容は家賃滞納で強制退去となった飼い主が猫を数匹置き去りにして中の猫が心配というものでした。

夜8時頃でしたが状況が状況なだけに早速妻と

現地に赴き、ご近所の方にも話を伺い大体の状況は掴めました。その後家主さんのお宅にも伺い話をさせて頂きました。

家のなかは糞尿があちこちにありゴミもたまりにたまり、穴も何カ所か開いていたようです。

通常保健所が犬や猫を引き取る場合まずは飼い主に次の飼い主を探すよう求めます。そのお手伝いは保健所も行います。どうしても里親さんが見つからない、健康状態や経済状況などでこれ以上世話ができないとなれば所有権の放棄などの手続きを行い最終的に引き取ります。

この案件はここから複雑でした。残された猫の所有権は誰、飼い主としての責任は誰

ということになります。元の飼い主の所在も掴めないかもしれない、強制退去を執行するときの取り決めによっては家主さんに帰属することもあります。

しかし、家主さんにしてみれば家賃は滞納されるは家はボロボロにされるは、そのうえ飼い主としての責任を負わされたのではたまったものではありません。

たまたま今回は自治会長さんが猫の好きな方で

鍵を預かり水と餌を与えてくれたのでよかったのですがいつまでもというわけにはいきません。このケースは保健所案件だと思っておりましたが素早い政治判断が必要と感じ、副市長とも話をし、本日家主さんと保健所の間で話し合いがもたれ保健所で引き取ることとなりました

本日中に二匹の猫が捕獲器に入り保護されましたがまだ数匹残っているようです。

今回のケースもそうですが、無責任な人間には心底腹が立ちます。

がまずはひと安心といったところでしょうか

保健所の職員さんよろしくお願いします。

自治会長さんはじめご心配いただいた地域の皆さんありがとうございます。

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