[動物愛護行政]アニマルポリスについて【令和5年6月定例月議会】
質問1:ウルシハラ
アメリカでは動物虐待の通報をアニマルポリスという機関が受け付け、捜査権や逮捕権を持って対応しています。
大阪府が設置する「おおさかアニマルポリス」の概要とそれに関連する枚方市保健所が対応した実績についてお尋ねいたします。
答弁1:白井保健所長
「おおさかアニマルポリス」は、大阪府が令和元年10月に開設した、動物虐待について通報できる府下共通ダイヤルです。
動物虐待の疑われる事案について通報者が共通ダイヤルに電話をすると「おおさかアニマルポリス」につながります。
自動音声応答で流れる質問に答えると、管轄する行政の相談窓口に転送されるという仕組みです。
例えば、住所を確認する質問に「枚方市」と答えると枚方市保健所に転送されるものです。
転送を受けた枚方市保健所は、通報者からの話をうかがい、必要な対応、例えば、現地調査や飼い主への指導などを行っております。
おおさかアニマルポリスを通じた本市への通報は令和3年度は14件、令和4年度は11件でした。
要望:ウルシハラ
大阪アニマルポリスには、担当自治体に電話が転送される機能があるものの、実態は枚方市保健所に直接相談するのと変わりません。
アニマルポリスという名称が警察につながるかのような名称で、相談者に過大な期待をさせるのではないかと心配しております。
先ほども質問の中で触れさせていただきましたけれども、アメリカにおけるアニマルポリスというのは、組織が形成され、捜査権や逮捕権を有しております。
ところが今大阪に設置されているアニマルポリスは、電話の取次役と、こういう状態でございます。
人員が配備され、組織が形成され、そして何らかの強制的な指導やそういったものができるというものではありません。
従いまして相談された方には丁寧に機能の説明をするとともに、大阪府に対しても誤解のないように十分な周知を依頼するようにお願いをしておきたいと思います。