交差点における信号の在り方について【令和4年9月定例月議会】

質問1:ウルシハラ

交差点における信号のあり方についてお伺いします。
交差点の信号は歩行者の横断の安全性と自動車の円滑な通行を確保するために設置されております。
しかしこのような信号交差点において、歩行者が横断していると自動車が左折できず円滑な交通の支障となる場合も見受けられます。
高齢化が進行する中では歩行者の歩行速度が遅くなっていくことも想定され、道幅が広くなればなるほど信号機のあり方は重要になっていくと思われます。
歩行者の横断の安全性と自動車の円滑な通行を確保するためにも、自動車の通行と歩行者の横断を分離した歩車分離式信号が有効と考えます。
そこでお聞きしますが、歩車分離式信号はいくつかの制御方式があると思いますが、どの程度あるのかまたその設置基準についてもお伺いします。
合わせてどの程度整備が進んでいるのかもお聞きいたします。

答弁1:田村土木部長

歩車分離式信号は車両の通過と歩行者の横断が交わらないように青信号のタイミングを分離している信号機で、その制御方式はすべての方向の車両を同時に停止させている間にすべての方向の歩行者を同時に横断させ、斜め横断も可能とするスクランブル方式や、歩行者を横断させるときに歩行者と同一方向に進行する車両を右左折させない右折車両分離方式など4種類あります。

また設置基準につきましては、警察庁が全国的な基準として歩車分離式信号に関する指針を定め、その中では検討すべき交差点や考慮すべき条件が示され、歩車分離制御の効果と新たな渋滞発生などの影響を総合的に勘案し、導入の可否を判断するものとされています。 次に現在の整備状況ですが、全国で全信号に占める割合の5%程度となっています。

質問2:ウルシハラ

右折レーンがあるものの、右折可の補助信号がないため直進自動車が通過するまで右折ができず、結果、信号が赤になってから右折をすることとなり大変危険な状況となっているのを見かけることが往々にしてあります。
このような危険な状況を解消するためにも、右折レーンのある信号交差点は右折可の補助信号を設置するべきだと考えますが、右折補助信号はどのような基準で設置されるのか、また市としても積極的に警察に働きかけることが必要だと思いますが見解をお伺いいたします。

答弁2:田村土木部長

警察庁の右折矢印信号表現時による制御に関する運用指針によりますと、設置場所について、右折需要が多く青信号表示では裁くことができない場合、または右折車両と対向直進車両等の追突事故を防止するために、直進・左折と分けて、右折車両を裁く必要が高い場合で、
右折専用車線もしくは右折待ち車両が滞留できる車線幅員があるときに設置することとなっています。
議員ご指摘の通り右折矢印信号の設置など、既設の信号を改良することで危険な状況を解消できるケースもあると認識しています。
現在、右折矢印信号が設置されていない信号であっても、周辺の生活環境や道路環境などの変化により右折需要が高まっている場合がありますので、調査検討するよう交通管理者へ働きかけてまいります。

要望:ウルシハラ

私は平成28年度にも信号機のあり方について質問しその結果、各関係機関と連携を図っていただき私の地元でも右折補助信号が新たに展開されるなど、円滑な交通のための信号の改善は一定行われているとは感じるものの、市内を移動していますとまだまだ信号については改善の余地があるように思われます。
歩行者の横断の安全性と自動車の円滑な通行の確保に向け、引き続き取り組んでいただくよう要望いたします。

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