指定管理者の選定における選定委員の評価の在り方について【令和3年6月定例月議会】

質問1:ウルシハラ

選定委員による指定管理者の選定方法については、内容審査の得点と指定管理料の得点を合計する総合評価で、内容審査は、評価項目ごとに5人の選定委員が同じ持ち点で評価し、その合計を評価項目の得点とした上で、委員による合議により評価結果を取りまとめているとお聞きしています。
この内容審査を行う選定委員には、それぞれ専門分野の先生を配置しているわけですから、その専門性を発揮した評価を行おうとするならば、各評価項目に応じた専門分野の委員の持ち点を高くし、より専門性の高い意見が反映されやすい制度運用をされるべきではないかと思います。この点については、これまでも何度も質問、意見を申し上げておりますが、改めて、市の見解をお聞きします。

答弁1:田中総合政策部長

指定管理者の選定における評価項目に対し、委員ごとの点数配分に差を設けることにつきましては、昨年度、中核市を対象に調査を行なったところ、委員間で持ち点に差を設けている市は、1市という状況でございました。
点数配分に差を設ける合理的な判断基準の設定が困難であることや、仮に設定が行えたとしても、委員個人の裁量に依存する要素が大きくなるといった懸念があるものと考えております。一方で、より適正な制度運用を図る観点から、評価の在り方につきましては、今後も引き続き、検討が必要と考えております。

質問2:ウルシハラ

評価の在り方については、引き続き検討されるとのことですので、是非お願いしておきます。
現行の評価ですと、例えば高い評価をつける委員と低い評価をつける委員に大きく分かれた場合に、その評価項目の得点としては中間の値となり、これにより評価が曖昧になってしまう、場合によっては、専門性の高い意見が十分に反映されないことで適正な評価がされず間違った評価結果につながってしまう可能性もあると思います。
項目ごとの委員の持ち点に差を設けることが困難で、今後も合議による評価を行うのであれば、評価結果だけを合議するのではなく、評価項目ごとに合議により採点するといった手法も考えられるのではないかと思いますが、この点について見解をお聞かせください。

答弁2:田中総合政策部長

現在の選定方法におきましては、それぞれの専門性を十分に発揮した活発な議論を通じて、認識の共有化を得たうえで、合議により評価を行っていただいており、一定、バランスのとれた審議結果のもと、適正な制度運用が図られているものと考えておりますが、議員ご指摘の点につきましては、より質の高い審議による評価を行う観点からも、他市事例等を参考にしながら、調査・研究を続けてまいります。

意見:ウルシハラ

指定管理者には、公の施設の管理運営を担っていただくわけですから、その選定は適正に行われるべきということは、言うまでもありません。評価の方法は様々あると思いますので、常に検証、研究を深めていただき、最も適切な事業者の選定につなげていただきたいと思いますし、魅力あるまち、住みたいまちをめざすというなら、他市で取り組んでいないことにも、まず挑戦してみるという姿勢をもって取り組んでいただきたいと、意見として申し上げておきます。

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