毒蛇対策について【令和4年9月定例月議会】

質問1:ウルシハラ

先日私の妻が船橋市川緑道で犬の散歩をしていると、イタチがヘビを襲おうとするところを目撃しました。
ヘビの反撃に合いそうになりイタチは退散しました。
その画像と動画を投稿したところ、これはヤマカガシという大変強い毒を持ったヘビであるという指摘をたくさんいただきました。
ヤマカガシは臆病でむやみに人に噛みつくことはないようですが、その毒性はマムシの数倍、ハブの10倍とも言われており、そのことを教育委員会に報告させていただいたところです。
そして全小中学校において注意喚起すべきではないとないかということを申し上げさせていただきました。
しかしながら同じ付近でその後小学生がマムシに噛まれるといった事態が起きました。
こうした毒ヘビが身近に見られるということは、市民が大変不安に思われるのではないでしょうか。
市ではこれまでもホームページで毒性を持っているなど人にとって危険な動植物の特徴や習性について紹介し、市民には注意喚起されていますが、毒ヘビの対応については具体的に広く市民にどのように注意喚起されているのかお伺いします。

答弁1:兼瀬環境部長

本市がおおむね5年に一度実施しております自然環境調査におきまして、ダイショウやシマヘビなどとともに、マムシやヤマカガシといった毒を持ったヘビが確認されております。
こうした毒ヘビは不用意に近づくと噛みつく危険性があることから、被害を受けないよう市ホームページにおきましてそれらの写真とともにその特徴や生態・危険性、発見した場合の対応などを周知しており、先般ヤマカガシを追加しさらなる注意喚起を行ったところでございます。

質問2:ウルシハラ

今回の事故はこの市が堤防上の通学路になっている道路の際の草むらから出てきたヘビが子供に飛びかかり指を噛まれたと聞いております。
ヘビが生息しそうな草が生い茂る通学路においては、児童生徒が安全に通学できるよう見通しを良くする必要があると感じております。このようなヘビが出てきた場合土木としてどのような対応をしているのかお伺いいたします。

答弁2:田村土木部長

毒ヘビなど危険な生物が生息しているとの情報が入った場合は、早急に現場確認を行い関係部署と連携して、草刈りや注意看板の設置等必要な措置を実施しております。

質問3:ウルシハラ

今回大事に至らなかったとはいえ、子供はつらい思いをし、保護者の方は大変心配されたと思います。
教育委員会として各学校にどのような注意喚起を行ったのかお伺いいたします。

答弁3:位田学校教育部長

6月に議員から情報提供いただいた際に、全小中学校に周知し全児童生徒に日頃からヘビを見かけたら近づかないように注意喚起を行いました。
これまで学校からはヘビを見かけたという報告はありませんでしたが今回の事案を受け直後に、ヘビを見かけたら騒がない絶対に近づかないこと、4月から10月にかけてはヘビの活動時期になるので草むらにも近づかないこと、指に噛まれた場合にはすぐに大人に伝えること、登下校は必ず通学路を通ることの4点について各小中学校を通じて全児童生徒に改めて注意喚起を行ったものでございます。

質問4:ウルシハラ

今後も身近で起こる可能性があります。
こうした事故を防ぐために子どもたちが毒ヘビの危険性についての学習の機会を持ったり、通学路の点検をし、生息する可能性のある危険箇所を変更したりするなどの対応策も考えられます。
教育委員会として今後どのように進めていくのかお聞きいたします。

答弁4:位田学校教育部長

各学校におきましては校区安全マップ等を活用し、児童生徒自らが通学路を含む校区内の危険箇所を確認し危険の要因について考える機会を設けるなど安全教育に努めております。
今後交通安全や防犯面の観点だけではなく、マムシやヤマカガシ等の目撃情報についても、効果安全マップに反映させることで校区内における危険箇所を児童生徒が把握できるよう努めてまいります。
また、児童生徒に対しての危険な生物についての周知を、掲示物やタブレット等を活用し認識する機会を設けるよう各学校に情報提供をしてまいります。
合わせて通学路の点検を行う際には、草が生い茂った道には危険生物が潜んでいないかなどを確認し、必要な場合は土木部と連携し迅速に対応してまいります。

質問5:ウルシハラ

万が一噛まれた場合にどうするかということも考えておかなければなりません。
調べてみるとマムシやヤマカガシに噛まれてすぐに死に至るということはまずないものの、誤った処置をすれば重症化する可能性もあるようです。
毒を吸い出すという行為も、口の中に傷があれば吸い出した人に毒が回る可能性もあります。傷口より心臓側を軽く縛るのはいいようですが、きつく縛ると血流が確保できないこともあります。結局慌てて走ったりすると毒が回りやすくなるため、安静を保ちつつ救急車を呼ぶということになろうかと思われます。
そこで確認しておきますけれども、マムシ等の毒ヘビに噛まれて救急要請が行われるなどした場合、ヘビの毒素を中和する抗毒素を備蓄している医療機関に搬送することができるのでしょうか。この点についてお伺いしたいと思います。

答弁5:白井保健所長

市内の医療機関におけるマムシの抗毒素を含む解毒剤のなどの医薬品の備蓄状況につきましては、毎年所管の大阪府保健所と連携して調査を行っています。
調査の結果は一般に公表されておりませんが、府内の備蓄状況について消防本部警察署などと情報の共有を図っておりますので、救急要請が行われた場合などは必要に応じて抗毒素を備蓄している医療機関への搬送が可能です。
なお、ヤマカガシについてはマムシと比較し被害件数が大幅に少ないため、一般に流通して
いる抗毒素はありません。

要望:ウルシハラ

ヤマカガシについてはマムシと比較すると被害件数が大幅に少ないことから、一般に流通している抗毒素はないということでありますが、マムシの抗毒素については医療機関における備蓄状況を毎年調査し、警察消防等の情報共有を図っているということでございます。
そのためマムシに噛まれた場合であっても、適切な医療機関への搬送が可能ということですが、今後も関係部署が連携し何よりもまず被害に遭わないことを第一に考えて子どもたちの安全を守っていただきたいと思います。
それと加えましてやはり毒ヘビに噛まれる、マムシというのはどういうものか、そしてヤマカガシというのはどういうものなのかということを多く市民の方に周知していただきまして、情報提供を行い噛まれた時の対応、そしてさらにはどういう風に処置していけばいいのかという情報提供を、こと細かくしていただきたいと思います。
私も質問するまではヤマカガシという名前のヘビの存在というのは聞いたことがありますけれども、どういった性質のものなのか、どういった毒性を持ったヘビなのかというのはほとんどわかっていませんでした。
調べてああなるほど、日本に古来から生息する毒ヘビの中で一番猛毒を持ったヘビなんだ、捕まると大変なことになるなと、マムシの数倍ハブの10倍と言われている、このような毒ヘビだということを改めて知ることができました。
そしてそのことはやはり教育委員会にも申し伝え、注意喚起を行っていくように要請を行ったところであります。
枚方市におきましても広く枚方市民のみならず多くの方々にこのようなことを周知していただきまして、被害が起こらないように努めていただきたいということを要望いたします。

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