水道水の安定供給について【令和5年9月定例月議会代表質問】
質問1:ウルシハラ
市長は所信表明で、水道水を安定供給するために中宮浄水場を移転建て替えする、と述べられています。
水道水を安定して市民に届けるために浄水場を建て替えるというのは、私も全く異論はありませんし、むしろ当たり前のことだと思います。
しかし、水道水を利用されているのは市民や事業者であり、その前提に立って考えますと、安定供給という言葉には、市民や事業者が必要な量をいつでも安心して使えるようにするという、使う側の立場で述べる必要があると私は思います。
もちろん無駄遣いをするということではありませんが、普段の生活の中でだれもが料金や使用量などを気にせずに水道を使っていただけることこそが、本来の意味での安定供給ではないでしょうか。
市長はこの点について、どのように考えておられるのかお伺いいたします。
答弁1:伏見市長
水道水を安定供給するということは、だれもが安心して利用できるよう環境を整備することであると私は考えています。
将来にわたって安全な水道水を市民の皆様に継続して利用していただくためにもまずは、老朽化が進み耐震性が不足する中宮浄水場の建て替えを早期に完成させてまいりたいと考えています。
要望:ウルシハラ
ただ今、安定供給については環境を整備することであると、考えを示していただきました。
ハード面の整備を優先されていることは、市民が安心して水道を使うためには欠かせない取り組みだと思います。
しかしながら、物価が高騰する中、水道料金を気にされて使用を控えるという声も聞いています。
使う側の立場から見ると、現在の料金体系は、使えば使うほど単価が高くなる逓増制となっており、これではせっかく新しい浄水場から水を供給していても、市民は必要な量を安心して使うことは難しいのではないでしょうか。
人口減少や水需要の低下など、水余りが想定される時代を迎えるにあたっては、作った水を十分に使っていただけるよう料金体系を見直すことで、水道事業の収益性も高まり、これにより水道の安定供給にもつながっていくものと思います。
そのためにも、逓増制の見直しは有効な手段であると考えていますので、市長が述べられました環境を整備する一環として、例えば、逓増制の増加幅を緩やかにすることも一つの選択肢として検討を進めていただき、冒頭で申し上げましたとおり、市民が料金を気にせずに、必要な量を使えるようにしていただくことを要望いたします。